FX チャートのパターンと分析方法(読み方)|「フラッグ」「ペナント」「ウェッジ」など [継続パターン編]
FX [外国為替 証拠金取引] チャート パターンの種類
FX [為替] チャート 「反転パターン」
“ダブルトップ” や ”ヘッドアンドショルダー” など、「反転」の各種「鉄板のパターン」と、その読み方や分析方法については、
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FX [為替] チャート 「継続パターン」(保合い型・チャネル型)
チャートにトレンドが見られる場合には、基本的にはそのトレンドは「続くもの」と考えるのが一般的です。
もちろん永遠に続くトレンドはありませんが、前述した「反転パターン」などの兆候が出現するまでは現在のトレンドは続いているものとしてエントリーをしていくことになります。
チャートのトレンドは、こんな具合に継続していきます。
【保合い型】
上昇トレンドが続いているチャートです。
途中、オレンジ色の線の間でレンジ相場となり保合いを続けましたがその後上昇を開始しました。
保合う以前が上昇トレンドだったために、保合いは上抜ける可能性が高いと考えます。
【チャネル型】
上値の切り下がり方、下値の切り下がり方が同様となり、「押し目買い(*1)」や「戻り売り(*2)」が有効なエントリー方法となるチャートパターンです。
(*1)「押し目買い」とは上昇トレンドの中で、チャートが下押しした場合にロングエントリーをし、その後の上昇で利確をする手法です。
(*2)「戻り売り」とは下降トレンドの中で、チャートが一時的に上昇した場合にショートエントリーをし、その後の下降で利確をする手法です。「押し目買い」と「戻り売り」はちょうど上下が反転した手法です。
上図のチャートの場合は下げトレンドですので、戻り売りが有効となるパターンですね。
最もトレンドに乗りやすいパターンです。
次の項目「FX [為替] チャート【継続パターン】の読み方と分析」で、”フラッグ” や ”ペナント”、”ボックス” など「継続」の「鉄板パターン」と、
その読み方や分析方法について、解説をしていきますので、リアルタイムチャートを見て判断・活用できるようになるまで何度も読み返してくださいね!
FX [為替] チャート「鉄板のパターン【継続パターン】」の読み方と分析・対応方法
トレンドの「反転パターン」と「継続パターン」について説明をしてきましたが、具体的にはどのようなチャートを確認すれば、それらのパターンだと認識することができるのでしょうか。
プロトレーダーの視点を紹介します。
ボックス(レクタングル)
トレンドの途中に、長方形のボックスの中でのレンジ相場(ほぼ一定の範囲の中で値動きが上下する相場)を形成することがあります。
「買い」と「売り」が拮抗し上にも下にも動けない状態となっています。
チャートでの基本は、「トレンドは継続するもの」と考えます。
上昇トレンドであれば上抜けを、下降トレンドであれば下ぬけを狙い、じっくりと待ちます。
ボックスでのレンジが長ければ長いほど、多くのエネルギーを溜めこみ、ブレイク後の値動きが大きくなります。
このチャートは上昇トレンド中に出現したボックスです。
グレーの網掛け部分がまさに「長方形(レクタングル)」になっていますね。
忍耐力を必要とするエントリーですが、このボックスの少し上に「買い指値」を置き、ドンと待ち構えましょう!
損切りポイントはレンジ上限の少し下、
利確ポイントは「損切ポイントとエントリー」の距離の倍以上を目安に設定します。
フラッグ
トレンドの継続を示唆する代表的なサインです。
上昇トレンドの場合には下向きのチャネル、下降トレンドの場合には上向きのチャネルを短期で形成します。
今回の「フラッグ」や、この次に説明する「ペナント」は、値動きが急上昇、もしくは、急落した際に起こるパターンとなります。
まずは上昇トレンド時のフラッグを見てみましょう。
【上昇トレンド】
強く 上昇もしくは、下降のトレンドが表れている時には、このように複数回フラッグパターンを形成します。
この「フラッグ」のパターンは、多くのトレーダーが「ロング」ポジションを利益確定する時に起こる現象だといわれています。
「フラッグ」のチャネルを「上」にブレイクする時に「ロング」エントリーをすれば、上昇トレンドをそのままフォローして利益を獲得できるチャンスが拡がります。
【下降トレンド】
下降トレンド中のフラッグは上向きのチャネルの状態です。
ここでは、ショートポジションをとったたレーターの利益確定の実施により、ジリジリと上がっている事が要因となります。
やはり、「チャネル」ラインを「下」にブレイクするタイミング(上図のチャートでは、右側の緑色のラインを下に抜ける時点)で、「ショートエントリー(売り)」を実行し、トレンドフォローをする順張りが有効となります。
ペナント
上値を切り下げながら、下値を切り上げて値幅が収縮し続けるチャートパターンがあります。
三角形に見えることから三角保合いともよばれますが、これは通称「ペナント」というものです。
値幅が収縮すればするほど、エネルギーが溜まります。
ペナントは上下どちらかに抜けるかがわかりません。
「騙し」も多く存在するので、特に注意を払いたいパターンとなります。
最初に下に抜けるパターンを見てましょう。
【ペナント(下抜け)】
徐々に収縮していく「黄色いペナント」を下に抜けるタイミングでエントリーをします。
先ほども注意を促したように、騙しである可能性がありますので、「損切り」は必ずペナント内に入れておきます。
「下」抜けが騙しであり、ペナントを「上」に抜けた場合には、同様にペナント内に「損切り」ポイントを置いた上で、ロングエントリーをするようにすると、騙しであった場合の被害が最小限で済ませられます!
【ペナント(上抜け)】
こちらは、ペナントを上に抜けるパターンです。
ペナントをブレイクした時点でエントリーし、先ほど同様、「損切ポイント」はペナント内に置くようにしましょう。
逆ペナント
この「逆ペナント」のパターンは見つける事と判断が非常に難しく、エントリーのタイミングも取りづらいパターンと言えます。
【逆ペナント】
名前の通り、上値と下値が広がり続けてペナントとは逆のチャートパターンを示します。
エントリーはこの三角形をブレイクした時、損切ポイントは三角形内に置くのですが、「ペナント」同様、騙しも多いのが特徴です。
参考として紹介しましたが、リスクをとってまで、無理にエントリーをしなくてもよいパターンでしょう。
上昇・下降三角形(トライアングル)
「上昇三角形」というペナントの一種なのですが、とてもわかりやすく勝率も高いとされているパターンがあります。
【上昇三角形(アセンディング トライアングル)】
上値が同じレジスタンスラインで押さえられているのですが、下値は切り上げ続けるパターンです。
上図のチャートのような「直角三角形」に近い形を形成します。
このチャートパターンが現れ、レジスタンスラインをブレイクした場合にはその後の上昇が見込めます。
ブレイクしたらエントリーです。
損切りポイントは「三角形斜辺」の下側に置きます。
上値を抑えられ続けたため、強い上昇エネルギーが溜まっています。
【下降三角形(ディセンディング トライアングル)】
下降三角形のパターンも見てみましょう。
今度は下値が同じラインでサポートされ、上値が切り下がっていく三角形を形成するパターンとなります。
サポートラインを下にブレイクする時にエントリーをし、損切ポイントは三角形斜辺の上部に置きます。
強い下降トレンドの時にはチャートに何度も下降三角形が現れます。
「上昇三角形(アセンディング トライアングル)」「下降三角形(ディセンディング トライアングル)」共にトレンドをフォローする手法になりますので、できる限り利益は伸ばしたいものです。
最初に入れた損切りポイントを、トレール(トレイリングストップ)するなどして、リスクマネジメントをしながら、トレンドにしっかりと追随していきましょう。
ウェッジ
この「ウェッジ」というパターンは初心者には見つけにくいのですが、投資家たちの強いストレスが溜まるため、チャートが大きく動く期待ができます。
ただし、同じ形のチャートを形成しても上にも下にもいく可能性があるため、エントリーのタイミングを見極める必要があります。
「ウェッジ」は、ここではトレンド「継続パターン」に分類していますが、継続パターンだけではなく、「反転パターン」も発生し、下記のような「4パターン」に分類されます。
「ペナント」とチャートの形はよく似ていますが、「ペナント」は、通常 1~3週間程度の期間で出現し、
「ウェッジ」は 1ヶ月~3ヶ月程度の中期的に形成されるパターンという違いがあります。
また、「ウェッジ」は、三角形の上辺と下辺の「両方とも上向き」もしくは、「両方とも下向き」の傾斜を示します。
【上昇ウェッジ 継続パターン】
「上値」「下値」共に切り上げますが、下値の切り上げ方のほうが大きいウエッジです。
このチャートでは上に抜けていますね。
ウエッジを上にブレイクした時点でエントリー。
損切りはウエッジ内に置きます。
ブレイク後は、非常に大きく上昇しているのが分かると思います。
【上昇ウェッジ 反転パターン】
こちらは、先ほどと同じ上向きのウエッジですが、下に抜けています。
この場合もやはり大きく下に抜けていますね。
エントリーはウェッジを下にブレイクした時、損切は同様にウェッジ内に置きます。
次に下向きのウェッジについて解説をしていきます。
【下降ウェッジ 反転パターン】
「上値」「下値」共に切り下げますが、上値の切り下げ方の方が大きいパターンになります。
エントリーのタイミングはウェッジを上にブレイクした時。
損切りはウェッジ内に置きます。
【下降ウェッジ 継続パターン】
下向きのウェッジを下に抜けた場合のチャートパターンになります。
エントリーポイントはウェッジを下にブレイクした時、損切はウエッジ内に置きます。
このチャートでは、下に大きく抜けた後、V字で反転し、大きく急上昇をしていますね。
このチャートのような場合、何も設定せず長く放置をした際には、含み益があっという間に吹っ飛んでしまったり、エントリー時の損切りにかかってしまったりと、せっかくの大チャンスが踏んだり蹴ったりな状況に陥ってしまいますので、
利確ポイントを明確に設定をしたり、トレール(トレイリングストップ)設定をすることが非常に重要です。
“ダブルトップ” や ”ヘッドアンドショルダー” など、「反転」の各種「鉄板のパターン」と、その読み方や分析方法については、
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