FX の 「仕組み」
FXの仕組み
近年、日本ではFX人口が増え続けています。
老若男女問わず、FXを楽しみ利益をあげおり、まさにFXブームという状態です。
これからFXを始めたいと考えている人も多いことでしょう。
本記事ではFXに興味はあるけれども、その内容はさっぱりわからないという方にFXとは一体どんなものなのかをわかりやすく説明していきます。
FXの仕組みについて
FXの仕組みは、基本的には商品を売って利益を得る物販と同じ考え方です。
「安く仕入れて高く売る」というものになります。
現在、世界のほとんどの国が変動相場制を採っています。
自国通貨の価値が他国通貨の価値に対して変動するのです。
この変動を利用して利益をあげるのがFXであります。
例えば、1ドルが100円の時に、10ドルを手に入れたとします。
1ドルが 110円の時にその 10ドルすべてを円に替えたら 100円の利益が生まれます。
(両替手数料などは考慮していません。)
こういった「2国間の通貨での両替え」のようなことを繰り返し行い、利益を追求していくのがFXなのです。
FXで利益が出る仕組み 「レバレッジ」「スワップポイント」
先ほどの例では、1ドルが 100円の時に 10ドルを手に入れる…ということで利益があがる説明をいたしましたが、現実的には為替レートが 10円変動するのにはかなりの期間を要しますし、両替手数料がかかってくるので、少額での両替では利益はほとんどあがりません。
実際にFX証券会社を通して両替をする(トレードをする)場合には、「レバレッジ」といって、資金の数十倍から数百倍をトレードに利用できる制度を利用します。
「レバレッジ」を活用することで、莫大な資金がなくとも実用的な利益をあげることが可能になるのです。
また、政策金利差による「スワップポイント」でも利益をあげることができるのです。
低金利通貨と高金利通貨での組み合わせであれば、スワップポイントも大きくなります。
日本は世界的な低金利国ですので、日本円を含む通貨ペアでは、ほとんどがスワップポイントをもらうことができますね!
FXの基本と基礎
FXの基礎知識
先ほどの説明では「安く仕入れて高く売る」と申し上げましたが、FXにはその逆もあります。
「高く売って安く買う」といったものです。
この概念で、FX初心者の多くの人がつまづきます。
株の世界には「空売り」というトレード法がありますが、それと少し似ています。
難しく考えるとFXを始める前にギブアップなんてことになってしまいますので、単純に考えることにしましょう。
FXは2国間での通貨のトレードであることは申し上げましたが、この時の2つの通貨を「通貨ペア」と呼び、通貨の数だけ「通貨ペア」が存在します。
通貨ペアのチャートを開き、価格が上に行くことを想定したエントリーを「買い」または「ロング」、
下に行くことを想定したエントリーを「売り」または「ショート」といいます。
ロングエントリーをした場合には、価格が上がれば利益が増え、
逆にショートエントリーをした場合には、価格が下がれば利益が増える、ということになりますね。
単純に、
上:ロング
下:ショート
と覚えることをおすすめします。
FXは上か下かの 2択であり 50%の確立で儲けることができると思われがちですが、これは大きな間違いです。
後述しますが、FX参加者の9割以上は利益を生み出すことができずに市場から退場します。
エントリーは、確かにロングかショートの二つしかありません。
しかしながら、通貨ペアの価格はどちらか一方だけに向かって動き続けるわけではないのです。
一度、大暴落をしてから、その直後に大暴騰をすることだって普通に起こっています。
初心者の方には、為替変動は想像以上に複雑なものであり、甘い考えでは利益を得ることはできないことを肝に銘じておいてください。
FXではサラリーマンの平均的な給料よりも大きな利益をあげることもできますが、逆に大きな損失を生んでしまう場合もあるのです。
FXは基本的にはゼロサムゲームであり、利益を得た人がいるならば、もう一方で、損失を生んでしまっている人が必ずいます。
参加者全員が儲かることはあり得ない投資です。
この点はFXを始めるに当たっては絶対に押さえておきましょう。
FXの基本ルール
為替変動はとても複雑なものだとお話しましたが、FXのルールはとても単純なものです。
基本は、エントリーとエグジット(保有ポジションを閉じる)をして、エントリー時とエグジット時の通貨の価格差が損益となります。
口座開設をしているFX証券会社のルールにもよりますが、エントリー後にある一定の損失が発生した時点で、「ロスカット」といって、トレーダーの意志とは関係なく強制的に決済されてしまうこともあるので要注意です。
ルールがとても単純でわかりやすいことが、今日のFX人気の理由でしょう。
FXの基本操作
チャートを眺めながら自分でエントリーのタイミングを決めることを、「成行注文」といいます。
テレビドラマなどで「デイトレーダー」がPCモニタを見ながらマウスをカチカチと押し、瞬時に「よし買った!!」などという場面では、この「成行注文」をしているものと思われます。
しかしながら、サラリーマンと兼業でトレードをしている方や、重要な価格帯に差しかかっているのだけど出かけなければならないプロトレーダーなんかは、成行注文ができません。
そういった場合などに便利な注文方法がたくさん準備されています。
以下に代表的な注文方法を紹介しましょう。
指値注文
自分で決めた値まで市場価格が動いた場合にエントリーをします。
チャートにしばられることなくエントリーができますので、兼業トレーダーの方には必須の注文方法です。
IFD注文
IFDとは「if done」のことであり、新規の注文と同時に決済価格まで設定ができます。
例:ドル円レートが 110円になったらロングエントリーをし、エグジットは 113円に設定をする。
利益確定の注文まで出すことで、チャンスロスを防ぎます。
OCO注文
OCOとは「One Cancels the Other」の略であり、新規注文または、決済注文で異なる2つの指値注文をしておき、一方が成立したらもう一方は自動的にキャンセルとなるものです。
少しややこしいですね。
具体例を示します。
例:ドル円レートが 100円でのロングポジションを保有している。
ドル円レートが 105円になった場合には利益確定決済、ドル円レートが 98円になった場合には損切決済をする。
チャートから目を離す場合には、保有ポジションに対しOCO注文を出しておけば、チャンスロスがなくなり、リスク回避もできますね。
IFO注文
「IFD注文」と「OCO注文」を組み合わせた注文方法です。
新規の指値注文を出しておき、その注文が通りエントリーした際には、そのポジションの利益確定ポイントと損切ポイントも設定します。
IFO注文を出しておけば、エントリーから決済まですべてが自動化されます。
相場の先を高確率で読めるようになった場合には、IFO注文は強い武器となります。
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